遺品整理で捨ててはいけない物はある?大切なものを見極めるポイント

遺品整理を進めるにあたって、「これを捨てても大丈夫だろうか?」と不安に感じる方は多いのではないでしょうか。特に、大切な家族の遺品となると、何を残し、何を処分するべきか判断が難しいものです。この記事では、遺品整理の際に「捨ててはいけない物」について、具体的な種類やその理由を解説し、重要な品を見極めるためのポイントをご紹介します。
故人との思い出を大切にしながら、無理なく整理を進める方法を知りたい方は、ぜひ最後までお読みください

遺品整理で捨ててはいけない物の種類

遺品整理を行う際、全ての物を一度に整理しようとすると、何が大切で、何が不要なのか判断がつかなくなることがあります。
特に、故人の遺品には思わぬ価値や家族の記憶が込められていることも少なくありません。ここでは、遺品整理の際に捨ててはいけない物を具体的に解説します。

1.重要な書類

故人の生活や財産に関わる重要な書類は、最も慎重に扱う必要があります。これらの書類は、相続や手続きに必要な情報を含んでいるため、すぐに処分してしまうと後々問題が生じることがあります。

遺言書

相続手続きに不可欠なため、必ず確認しましょう。家庭裁判所への提出が必要な場合もあります。

不動産関連書類

登記簿や権利書などは、土地や建物に関わる重要な情報です。相続の際には必ず必要になります。

保険証書や金融関係の書類

生命保険や預金口座に関する書類は、財産の確認に重要です。捨てる前に必ず確認するようにしましょう。

2.家族や故人にまつわる写真・アルバム

写真やアルバムは、家族や故人との思い出を記録した非常に大切なものです。写真には、過去の記憶が詰まっており、見返すたびに新たな気づきを得ることもあります。整理する際は、デジタル化する方法も検討するとよいでしょう。
ただし、誰が写っているか分からない写真や、あまりにも多すぎる場合は、親しい家族と相談して優先順位をつけると整理がしやすくなります。

3.貴金属・骨董品

貴金属や骨董品には、意外な価値があることが多く、安易に捨てるべきではありません。特に、見た目は古びていても、高額な価値を持つ骨董品も少なくないため、専門家に査定を依頼することをおすすめします。

金や銀のアクセサリー

市場価値があるだけでなく、家族の記念としての意味も強い場合が多いです。

伝統的な工芸品や絵画

一見価値が分かりにくい物でも、専門家の目で見れば貴重な品と判断されることがあります。

4.金銭的価値のあるもの

現金や株券など、金銭的価値がある物も捨ててはいけない品の一つです。特に、故人が長年使用していた金庫や封筒には、現金や重要な書類が隠されている場合があるため、注意深く確認することが重要です。古い財布や手帳など、表面上は価値がなさそうに見えるものも、一度中身を確認してから整理するようにしましょう。

5.趣味のコレクション

故人が大切にしていた趣味のコレクションは、家族にとっては価値が分かりにくい場合もあります。しかし、趣味に熱中していた故人の人生を垣間見る大切な品です。また、コレクション品には市場価値があることも多いので、これらを処分する前に専門家の査定を受けることをおすすめします。

6.思い出の品や手紙

手紙や日記、その他の思い出の品は、遺品整理の中でも特に感情的な意味を持つものです。これらは故人が家族や友人に向けて書いた最後の言葉となることもあり、時には家族の歴史を振り返る上で重要な手がかりとなります。整理する際には、内容を確認し、捨てるかどうか慎重に判断することが必要です。

遺品整理での注意点とコツ

遺品整理は、心理的にも肉体的にも大変な作業です。スムーズに進めるためには、いくつかのポイントを押さえておくことが重要です。

専門家のアドバイスを受ける

遺品整理のプロに相談することは、整理をスムーズに進める大きな助けとなります。専門家は、法的な手続きや市場価値の判断に精通しているため、遺族だけでは見逃しがちなポイントを見つけ出し、適切なアドバイスを提供してくれます。

時間をかけて整理する

遺品整理は一度に終わらせるものではありません。特に感情的な品を整理する際は、時間をかけて向き合うことが大切です。無理に急いで整理を進めると、大切な物を処分してしまう可能性が高くなるため、できるだけ余裕を持って進めましょう。

写真をデジタル化する

家族や故人の写真は、多くの場合かさばりますが、デジタル化することで保管スペースを大幅に減らすことができます。クラウドや外部ストレージに保存することで、物理的に残す必要がなくなり、整理が進めやすくなります。さらに、家族全員が共有できる形で保存できる点も大きなメリットです。

まとめ

遺品整理は、家族にとって大切なプロセスです。感情的にも難しい作業ですが、捨ててはいけない物を理解し、慎重に選別することで、故人との大切な記憶や価値を守ることができます。重要な書類や写真、貴金属など、捨てる前にしっかりと確認し、必要に応じて専門家の助けを借りながら進めていくことがポイントです。また、時間をかけて整理することで、無理なく片付けを進めることができます。これらのポイントを押さえ、遺品整理をより安心して進めてください。

この記事を書いた人
この記この記事を書いた人

相沢 元

職業:株式会社Ash 代表取締役

認定:遺品整理士認定協会認定 優良事業所、遺品整理士認定協会認定 遺品整理士

遺品整理、生前整理、特殊清掃の業務に約10年従事し、ここまで関わった現場経験は1000件を超えます。相続など終活に関連する総合的アドバイザーとしても活動しています。

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