実家の空き家の片付けはどう進める?費用や手順・業者選びのコツを解説

実家が空き家になって、片付けをどう始めればいいか迷っていませんか?やることが多くて、費用や業者選びも心配になりますよね。
この記事では、空き家の片付けを効率よく進める手順やコツ、かかる費用の目安、業者に頼むときのポイントを分かりやすく紹介します。さらに、片付け後のクリーニングや売却・賃貸に向けて気をつけたいポイントもまとめました。
自分でやる方法と業者に頼む場合の違いや注意点も説明しているので、空き家の片付けで悩んでいる方はぜひチェックしてみてください。

実家の空き家の片付けを始める前に知っておきたいこと


実家が空き家となったとき、片付け作業を始める前に理解しておきたい大切なポイントがあります。計画性や情報共有の有無によって、後々の手間や家族間のトラブルを未然に防ぐことができます。
ここからは、片付けを円滑に進めるために押さえておきたい前提知識と準備について解説します。

空き家を片付けるタイミングと理由

実家が空き家になった際、片付けを始める時期は家の状態や今後の活用方針によって異なります。例えば、老朽化が進むと建物の安全性が損なわれたり、近隣へ迷惑をかけてしまうリスクも高まります。固定資産税や維持費用も空き家となった時点から負担が増えがちです。放置する期間が長いほど、家財の処分や家自体の管理が難しくなり、結果的に費用や労力も増加します。
さらに、空き家は防犯や衛生の観点でも問題となることが多いため、できるだけ早いうちに片付けの計画を立てて着手することが重要です。将来的に売却や賃貸、解体などを検討している場合も、片付けが早いほど選択肢が広がります。
家族の気持ちの整理や思い出の品の扱いにも配慮しながら、無理のないタイミングで計画的に進めましょう。

片付け前に確認すべき法的・手続き上のポイント

実家の空き家を整理する際は、まず所有権や相続手続きの完了状況を確認することが大切です。不動産の名義が亡くなった親のままであれば、相続登記や名義変更の手続きを済ませておかないと、後々売却や処分ができなくなることもあります。
加えて、遺品整理に関連する法律や自治体の条例も把握しておく必要があります。たとえば、特定空家等として認定されると行政指導や命令が下る場合もあるため、現状把握と必要書類の準備が欠かせません。相続人が複数いる場合は、財産分与や遺産分割協議の合意形成も不可欠です。
法的なトラブルを回避するためには、事前に行政や専門家へ相談し、必要な証明書や手続きの流れを整理しておきましょう。これらのポイントをしっかり押さえておくことで、安心して片付け作業に取りかかることができます。

家族・親族との情報共有と役割分担

空き家となった実家を片付ける際は、家族や親族とのコミュニケーションが非常に重要です。思い出の品や貴重品の扱いについては意見が分かれやすく、片付けの進め方や作業分担を曖昧にしておくとトラブルになりがちです。
まずは、誰が主導して進めるのか、協力可能な人はどれだけいるのかを話し合い、全体のスケジュールや役割分担を明確にしておきましょう。特に遠方に住んでいる家族がいる場合は、作業日程の調整やオンラインでの情報共有も工夫が必要です。形見分けや遺産分割に関わる品物については、全員が納得できるようリスト化したり、写真を撮って共有すると円滑です。
作業の進捗や決定事項をまとめておくことで、後から「聞いていなかった」「勝手に処分された」といった行き違いを防げます。信頼と協力のもとで進めることが、空き家の片付けをスムーズにする最大のコツです。

実家の空き家の片付け手順とコツ

実家の空き家を無理なく効率的に片付けるためには、進め方の手順やコツをあらかじめ把握しておくことが大切です。ここからは、計画作成から準備、実際の作業時のポイントまで、順を追って具体的に紹介していきます。

片付けの全体スケジュールを立てる

大がかりな空き家の片付けは、行き当たりばったりで進めると途中で行き詰まりやすくなります。
まず最初に全体のスケジュールをざっくりとでも組み立てておくことが肝心です。作業日や片付けに参加する人数、各エリアにかかる時間、ゴミ出しの日程などをカレンダーに落とし込みましょう。遠方に住む家族がいる場合は、まとまった休日を利用したり、複数日に分けて作業することも想定して計画しましょう。
加えて、片付けながらリサイクルショップや粗大ゴミ回収業者、買取業者など外部サービスの利用日程も押さえておくとスムーズです。スケジュール作成には余裕を持ち、急な予定変更にも対応できるよう予備日を設定しておくと安心です。無理のないペースで作業を進めることで、心身の負担や家族間の摩擦を減らし、着実に片付けを進行させることができます。

必要な道具・準備物リスト

空き家の片付け作業を円滑に進めるために、事前に必要な道具をリストアップし、抜け漏れなく準備しておきましょう。基本的な清掃用具としては、ゴミ袋・軍手・マスク・ほうき・掃除機・雑巾などが必須です。大量の不用品を整理するために、段ボール箱やガムテープ、マジックペンも役立ちます。家具や大型家電を動かす場合は、台車や工具(ドライバー・レンチなど)、滑り止め付き手袋も準備しておくと安全かつ効率的です。
長期間放置された空き家では、害虫駆除用スプレーや防護服の用意もおすすめします。さらに、記録や情報共有のためにスマートフォンやカメラを持参しておくと、貴重品や思い出の品の整理にも便利です。道具ごとに担当者を決めておくと当日の混乱を防げます。準備を徹底することで、作業当日のトラブルや手戻りを最小限に抑えられます。

スムーズに進めるための仕分け・分別のコツ

実家の片付けで作業効率を上げるには、仕分け作業の進め方が大きなポイントです。まずは「残すもの」「処分するもの」「譲るもの」「売却・リサイクルするもの」など、明確な基準を決めて分類すると迷いが少なくなります。家族で基準を事前に共有しておくと、話し合いや確認作業がスムーズです。
仕分けの際は一部屋ずつ集中して進め、迷った品は一旦「保留」ボックスにまとめて後から再検討します。分別の際は自治体のゴミ収集ルールを確認し、「可燃ごみ」「不燃ごみ」「粗大ごみ」などにしっかり分けましょう。リサイクルが可能な古紙や衣類、家電などは専門の回収業者やリサイクルショップに依頼することも有効です。
効率的な仕分けを意識することで、作業時間やストレスを減らし、後工程の負担も軽減できます。

貴重品や思い出の品の扱い方

片付け作業中に発見される現金や貴金属、権利証・通帳・印鑑などの貴重品は、作業開始時点で必ず安全な場所に保管し、相続人全員で確認することが大切です。アルバムや手紙、趣味の品など思い出の品は、家族や親族でじっくり相談しながら取捨選択します。写真や手紙はデジタル化して保存したり、形見分けとして分配するなど、心の整理がつくペースで進めると良いでしょう。
どうしても処分が難しい場合は一時保管場所を設けて、気持ちの整理がついたタイミングで改めて判断するのも有効です。貴重品や思い出の品は、他の不用品と混ざらないよう専用のボックスや保管スペースを用意し、紛失や誤処分を防ぎましょう。心の負担を軽減しながら、家族みんなが納得できる片付けを目指すことが大切です。

効率的な片付けの進め方と注意点

空き家の片付けは計画的に進めることが成功のカギです。まず玄関や廊下など動線を確保し、出入りしやすいスペースから片付けていくと作業効率が向上します。一度にすべての部屋を手掛けようとせず、一部屋ずつ順番に整理すると達成感が得やすく、モチベーションも保ちやすくなります。作業は無理のない範囲で日程を分散し、体調や安全面にも気を配りながら進めましょう。
また、不用品を運び出す際は重さや大きさに注意し、複数人で持ち運ぶなど安全対策を徹底することが重要です。片付け作業中は、自治体のゴミ出しルールや近隣住民への配慮も忘れずに。大きな音や大量のゴミの排出がある場合は、事前に近所へ一言伝えておくとトラブルを防げます。
想定外のトラブルや体調不良が起こった場合は、無理せず専門業者の力も借りながら、安心・安全に作業を進めましょう。

空き家の片付けにかかる費用とその相場


空き家の片付けには、思いのほか多くの費用が発生することがあります。自分で進める場合と業者に依頼する場合とで金額の幅が大きく異なり、予算計画を立てるためには相場を把握しておくことが大切です。
ここでは、片付けの方法ごとの費用目安や、費用を抑えるための工夫、補助金の活用法、トラブル防止のポイントまで詳しく解説していきます。

自分で片付ける場合の費用目安

空き家の片付けを自力で行う場合、主な出費はゴミ袋や掃除道具、粗大ごみ処分のための手数料、そして交通費などです。一般的に、ゴミ袋や軍手、洗剤、雑巾、マスクといった基本アイテムの購入費用は数千円から1万円程度で十分ですが、粗大ごみの処分には自治体ごとに費用が異なり、1点あたり数百円から数千円かかることもあります。エアコンや冷蔵庫など家電リサイクル法の対象品を処分する場合は、リサイクル料金や運搬料も必要です。自力片付けの場合でも、荷物が多い場合や家具家電の搬出が必要な場合は、レンタカーや運搬費用がかかることも。全体としては、片付ける物の量や規模によりますが、数千円〜数万円程度が目安です。計画的に準備を進め、処分できるものはごみの日に合わせて少しずつ出すことで出費を抑えられます。

業者に依頼した場合の費用相場

片付け業者へ依頼した場合の費用は、家の広さや荷物の量、作業内容によって大きく異なります。たとえば1Rや1Kのワンルームマンションでは3万円〜8万円前後が一般的な相場となり、2LDKや3DK以上のファミリー向け物件では10万円〜30万円以上かかることも珍しくありません。さらに、ゴミの量が多い、特殊清掃や害虫駆除が必要、遠方への出張作業などが加わると追加費用が発生します。
業者ごとにサービス内容や料金体系が異なるため、必ず複数社から見積もりを取り、作業範囲や料金内訳を丁寧に比較することが大切です。また、不要品の買取サービスがある業者を選ぶことで、実質的な負担額を下げられる場合もあります。
事前に「何をどこまでやってほしいか」を明確に伝えることで、納得感のある費用で片付けが進められます。

費用を抑えるための工夫と補助金情報

空き家の片付けにかかる費用をできるだけ抑えるには、いくつかの工夫が有効です。まずは自分でできる部分は家族と協力して進め、分別や運搬作業などを自力で行うことで、業者への依頼範囲を最小限にするのがポイントです。
まだ使える家電や家具、衣類などはリサイクルショップやフリマアプリで売却し、現金化を目指すのもおすすめです。自治体によっては、空き家の片付けや解体、リフォームに対して補助金制度を設けている場合があります。補助金の有無や手続き方法は市区町村ごとに異なるため、ホームページや窓口で最新情報を確認しましょう。
申請には見積書や写真などの書類が必要なことも多いため、早めの準備が大切です。こうした工夫を組み合わせることで、費用負担を大幅に軽減できます。

費用トラブルを防ぐポイント

空き家の片付けの費用トラブルを防ぐためには、見積もり内容と実際の請求金額に齟齬がないかを事前にしっかり確認することが欠かせません。見積もりの段階で「基本料金に含まれる作業範囲」「追加費用が発生する条件」「キャンセル料の有無」などを細かく質問し、納得できるまで確認しましょう。
見積書や契約内容は必ず書面で受け取り、作業当日の追加請求がないかもチェックが必要です。特に「現場で急に追加料金を請求された」「処分品の量が増えたからと大幅に上乗せされた」などのトラブル事例も報告されています。
不明点や心配な点は曖昧なままにせず、事前に全てクリアにしておくことが安心につながります。信頼できる業者選びも、トラブル回避の大きなポイントです。

片付け業者の選び方と利用時の注意点

空き家の片付けを業者に依頼する際は、どの会社を選ぶかが仕上がりや満足度、さらにはトラブル防止にも直結します。安心して任せられる業者を見つけるためのポイントや、契約時の注意点について詳しく説明していきます。

信頼できる業者の見極め方

信頼性の高い片付け業者を見極めるには、まず一般廃棄物収集運搬業の許可や、遺品整理士などの有資格者が在籍しているかどうかをチェックしましょう。所在地や連絡先が明確で、ホームページには具体的なサービス内容や実績事例が掲載されている会社が安心です。実店舗があるかどうかも信頼度の判断材料となります。
電話やメールの対応が丁寧で、質問に対して誠実に答えてくれる業者は、作業当日も安心して任せやすい傾向があります。複数の業者を比較して、自分に合った会社を選ぶことが重要です。

見積もりの取り方と比較のコツ

納得のいく業者選びには、必ず複数社から見積もりを取得することが肝心です。無料見積もりを利用し、実際に現地を見てもらうことで、より正確な金額や作業内容を提示してもらえます。見積もり時には、「どこまでが基本料金に含まれるか」「追加料金が発生する可能性はあるか」「不用品の運搬や分別、清掃の範囲」などを細かく確認しましょう。
単純な料金だけでなく、作業内容やアフターサービスも比較することが、後悔しない業者選びのコツです。できれば書面で見積もりを受け取り、口頭だけの約束にしないよう注意しましょう。

口コミ・評判のチェックポイント

実際に空き家の片付けを業者に依頼した人の口コミや評判は、業者の選定に役立つ大切な情報源です。インターネットのレビューサイトやSNSで、「料金が明朗だったか」「スタッフの態度が丁寧だったか」「作業が迅速で安全だったか」など具体的な体験談をチェックしましょう。
良い口コミだけでなく、悪い口コミやトラブル事例にも目を通し、総合的な評価で判断することが大切です。口コミが極端に偏っている場合や過度な宣伝が目立つ場合は注意が必要です。

短期間で片付けたい場合の業者選定ポイント

できるだけ早く空き家の片付けを終えたい場合は、即日対応やスケジュール調整に柔軟な業者を選ぶことがポイントです。作業可能な日程や所要時間、必要な作業人数などを事前に確認し、希望に合わせて調整してもらえるか相談しましょう。
急ぎの場合でも、見積もりや契約内容の確認は怠らず、納得したうえで依頼することが大切です。繁忙期や大型連休前は予約が混み合うこともあるので、余裕をもって業者を探すと安心です。

業者利用時のトラブル対策

業者利用時にトラブルを防ぐためには、見積もりや契約内容を必ず書面で残すことが基本です。作業前後の現場写真を撮影し、作業内容や仕上がりを記録しておくと、万一のトラブル時も安心です。また、作業中に気になる点があればすぐにスタッフへ確認し、曖昧な点を残さないことが大切です。追加料金や予定外の作業が発生しそうな場合は、必ず事前に説明を求めましょう。
万が一トラブルが起きた場合には、消費生活センターなど外部の相談窓口を利用するのも有効です。信頼できる業者を選び、丁寧なコミュニケーションを心がけることで、多くのトラブルは未然に防げます。

片付け後にやるべきことと今後の活用法


空き家の片付けが完了した後も、次のステップとして家の清掃や修繕、今後の管理や利活用を考える必要があります。片付け後の流れを把握しておくことで、スムーズに次の行動に移すことができます。ここからは、空き家をより良く活用するためのポイントを紹介します。

ハウスクリーニングや修繕の必要性

片付けが終わった後の空き家は、ハウスクリーニングや簡単な修繕を行うことで資産価値を保てるだけでなく、売却や賃貸時の印象も大きく変わります。特に水回りや床、壁、窓などは長期間使われていないと汚れやカビ、劣化が目立ちやすいため、プロによる徹底清掃を依頼するのもおすすめです。
小さな穴や傷、劣化したクロスや床材の補修も、将来のトラブル予防につながります。自分で対応できない部分は、専門業者に見積もりを取り比較しながら依頼すると安心です。

売却・賃貸に向けた準備と注意点

空き家を売却や賃貸に出す場合は、室内外の清掃や不要品の撤去、設備の動作確認が必須です。必要書類(登記簿謄本や固定資産税通知書など)の準備や、家の状態を正確に把握しておくことも大切です。
不動産会社を活用する際は、地元の相場や売却・賃貸に必要な手続き、費用の内訳などを丁寧に説明してもらいましょう。築年数や立地条件、修繕の有無によっても条件が変わるため、複数の会社に相談して最適な方法を選ぶことが大切です。空き家バンクや自治体のサポートも活用できます。

空き家を放置しないための管理方法

片付けや清掃が終わっても、そのまま空き家を放置してしまうと老朽化や治安の悪化、近隣トラブルにつながるリスクがあります。定期的な見回りや通風・換気、簡単な掃除を行うことで、劣化や害虫被害を防ぎやすくなります。遠方の場合や頻繁な管理が難しい場合は、空き家管理代行サービスを利用する方法もあります。
近隣住民と連絡を取り合い、異変があればすぐに対応できる体制を作ることも大切です。空き家を安全に維持し、将来の活用や売却のチャンスを逃さないようにしましょう。

まとめ|実家の空き家の片付けは段取りと業者選びがカギ

実家の空き家の片付けを後悔なく進めるためには、事前準備や家族間での情報共有、計画的なスケジュールづくりが欠かせません。自分で進める場合も業者に依頼する場合も、費用や作業内容をしっかり比較して納得できる方法を選ぶことが大切です。
片付け後の清掃や修繕、売却・賃貸など将来の活用も見据え、計画的に進めていくことで、心身の負担やトラブルを防ぐことができます。信頼できる業者や専門家の力も借りながら、安心して実家の空き家を片付けていきましょう。

この記事を書いた人
この記この記事を書いた人

相沢 元

職業:株式会社Ash 代表取締役

認定:遺品整理士認定協会認定 優良事業所、遺品整理士認定協会認定 遺品整理士

遺品整理、生前整理、特殊清掃の業務に約10年従事し、ここまで関わった現場経験は1000件を超えます。相続など終活に関連する総合的アドバイザーとしても活動しています。

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